ジローがたり

庭師です。植物と会話しています。ひとりごと多め。将来の夢はホームセンター経営です。

新しい元号は「令和」国公文書ヘボン式ローマ字表記なので「Reiwa」

元号が発表されました。

 

f:id:minasejiro:20190401191858p:plain



元号令和

出典 万葉集

和歌ではなく序文から





初春の月にして 気淑く風

梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫らす

 

 

 

 

読み方は?

しょしゅん の れいげつ にして きよく かぜやわらぎ

うめは きょうぜんのこを ひらき 

 

らんは はいごの こうをかおらす


は、帯に付ける「香り袋」のことです。

 

 

 

意味は?


春の初めの良い月に さわやかな風が柔らかく吹いている

その中で 梅の花が 

美しい女性が鏡の前で おしろいをつけているかのように

白く美しく咲き

宴席は高貴な人が身につける香り袋の香りのように薫っている



万葉集の「和歌」からではなく「序文」から

万葉集の和歌ではなく「序文」からなんですね。

序文には、

歌会・宴の雰囲気が表現されているそうですよ。

 

序文・いろいろあるようです

歌の内容を説明する序文もあれば、

全体の総まとめの序文もある。

今回の序文は、

大伴旅人の屋敷で梅の花を詠む宴、その情景を伝えているもの。

 

美しい情景が思い浮かびますね。



美しい色香が表現されている


女性が鏡の前で白粉を塗る場面が表現されています。白粉は、おしろいです。

おしろい?

実は当時の梅は、「白」だけだったそうです。

まだ紅梅は日本に存在していなかったとか!

いまでは梅といえば紅白ですよね。

 

珮後の香の「珮」とは?


帯についている飾り、そこに香り袋。「珮」とは、おびものなんですね。

梅の白さと蘭の香りが対になって表現されているようです。

 

花と香り、そして美しい女性。優雅なたたずまいを想像できます。素敵な表現ですね。




日本初!

元号の出典が日本の古典からというのは、。意外な気がします。知っているようでいて、知りませんでした。日常生活に、すっかり溶け込んでいる元号ですが、こうしてあらためて新しく知ることが多いなと実感しています。

 

元号発表!その瞬間を

2019年 4月 1日 

午前11:30過ぎ頃に、官房長官が発表。

www.gov-online.go.jp

 

正午過ぎ頃に、首相が談話を発表。

 

f:id:minasejiro:20190401193617p:plain

 

新しい元号は「令和」(れいわ、Reiwa)であります。


国の公文書なので、ローマ字表記はヘボン式。ゆえに、Rです。

 

www.kantei.go.jp